古民家鑑定士とは

古民家鑑定士とは、民間資格の一種で、築50年以上の古い民家の保存や活用、再利用を目的に、建築的な観点から、また環境保全の観点から、持ち主に適切なアドバイスを送ることができる資格であり資格所持者です。
専門的な知識と技術を確認する試験を突破しており、また3年に1度の免許更新もありますから、身元を保証できる古民家鑑定士は信頼できることが多いのです。

古民家鑑定士は、古民家を文化的観点から評価し、その価値を鑑定します。
これまでは古民家は固定資産税の観点から評価され、いくら歴史があったり当時の文化を示していて文化的価値があっても評価されませんでした。そのため、文化的価値の高い古民家が取り壊されてしまうことも多かったのです。
しかし、古民家には建築当時の最先端であった、木造建築や自然素材を使用した、独特の耐震技術や建築技術が使われており、それを知ることは現在の家作り、特に循環型にも非常に役立ちます。
古民家鑑定では、300項目程度の鑑定項目に沿って、その古民家に再び住むことができるか、柱や梁などの古材が再利用できるかを鑑定し、文化的な価値が資産的にいくらになるのかなどを評価することができます。

古民家に文化的な価値があれば、カフェや旅館の素材として買い取ってもらえる可能性も上がります。また建築当時にその建物に使われた技術や素材が明らかになるので、家を手放すためになるべく高額の査定が欲しいときだけでなく、リフォームを考えている時にも活躍します。

古い家をスムーズに手放す、もしくは快適な住環境を手に入れるため、古民家に住む方は、古民家鑑定士への相談を積極的にお勧めします。

現在では空き家が増えてきています。空き家対策にはリフォームを考える方も少なくないと思います。空き家を売りたいけれど、古いままでは買い手が付かないでしょう。また、再建築不可の物件は、取り壊して新しくすることもできないのでリフォームするかそのまま売るのかしか方法はありません。一度専門家に相談してみましょう。