おそらくほとんどの人が、肥満が健康に悪いことは知っていると思います。
しかし、漠然としたイメージで肥満は体に悪いと考えている方も多いと思います。肥満になると具体的に健康にどう影響を及ぼすのかご紹介していきます。
心臓への負担
肥満になり体が大きくなると、毛細血管もその分長く伸びます。心臓は今までより、遠くに血液を送らないと行けなくなるので心臓に負担がかかります。
肥満の人は、通常体重の人よりも50%程ほど心臓病での死亡率が高いというデータもあります。
膝や腰への負担
膝には体重の2~3倍の負担がかかると言われており、肥満になって体重が増えるとその分膝に負担がかかるようになります。
膝に負担がかかり過ぎると、”変形性膝関節症”といって平時歩いているだけで痛みを引き起こす病気になったりします。また、肥満は腰椎椎間板ヘルニアなどの腰の病気も引き起こしやすくなります。ヘルニアが酷くなると、排尿や排便が困難になることもあります。
ホルモン異常
肥満になると様々なホルモン異常を引き起こすことが分かっています。
例えば、脂肪細胞には男性ホルモン(アンドロゲン)を女性ホルモン(エストロゲン)に転換する作用があり、また卵巣から分泌される女性ホルモンは過剰な脂肪細胞に吸収されてしまうことが分かっています。ホルモンが体に与える大きいのでホルモンに異常をきたす肥満は非常に危険です。